“歌い”の読み方と例文
読み方割合
オルゴール100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちらとながめたそのボール函の中からは、いつぞやのエッベの注進どおり、長方形の金鍍金めっきをした安物らしい歌いオルゴール時計が現れた。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
バーゲルスガーデかどの時計店ナアゲルで、伯爵夫人イェルヴァが、自分で身分柄にも似ず、縦十インチ幅八インチくらいの真鍮しんちゅうの安物の歌いオルゴール時計を買った。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
人目には何の奇もないこの紙包みこそ宝石入りの歌いオルゴール時計が入っていると、嬢はにらんでいた。後部七両目の三等車には、都市警察庁の探偵が三人、普通の旅客に交じって眼を光らせている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)