“わがとも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吾友66.7%
我友33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あはれなるかな吾友わがともよ、我のラサ府にありし時、その身につみのおよばんを、知らぬこころゆわがために、つくせし君をわれいかに、てゝや安くすごすべき
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
彼の貧きは万々人の富めるにまされり。君子なる吾友わがともよ。さしも潔き志をいだける者にして、その酬らるる薄倖はつこうの彼の如くはなはだしく酷なるを念ひて、貫一はそぞろ涙の沸く目を閉ぢたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
得てその人はしあわせであろう。我らとてもそなたを友に得て毎日朝逢えるのがたのしくてならぬ。朝は夜中に待つほど遠い、遠いほど愉しい、天明てんめいとともに我友わがともに逢えることは清い交わりではないか。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)