“ろくしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緑青98.2%
緑晶1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、廓大鏡かくだいきょうのぞいて見ると、緑いろをしているのは緑青ろくしょうを生じた金いろだった。わたしはこの一枚の写楽に美しさを感じたのは事実である。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
半ば折りめぐらされた金屏風の緑青ろくしょうの青いのと、寒椿かんつばきの赤いのが快く眼を刺激してうつらうつらした気分に襲われたものです。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
うちこぼし投げ払いし籠の底に残りたる、ただ一ツありし初茸はつたけの、手の触れしあとのさびつきてまだらに緑晶ろくしょうの色染みしさえあじきなく、手に取りて見つつわれ俯向うつむきぬ。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)