“ろうぎん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朗吟42.9%
瓏銀28.6%
朧銀14.3%
蝋銀14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押えてまた、朗吟ろうぎんでもするような嘆をこめて
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この刀なんぞもその一つじゃ、よく見て置かっしゃれ、鞘はこの通り梨子地……つば象眼ぞうがん扇面散せんめんちらし、縁頭ふちがしらはこれ朧銀ろうぎんで松に鷹の高彫たかぼり目貫めぬきは浪に鯉で金無垢きんむくじゃ
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と言って主膳は、やや遠く離して置いてあった例の梨子地の鞘の長い刀の手繰たぐって身近く引寄せて、鞘のこじりをトンと畳へ突き立てて、朧銀ろうぎん高彫たかぼりした松に鷹の縁頭ふちがしらのあたりに眼を据えました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この中には、青銅の香炉もあり、蝋銀ろうぎんの置物もあり、名作のつば目貫めぬきは言うまでもなく、ひどいのになると、真物ほんものの小判や小粒さえも交っている有様。