“りんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凜乎52.6%
凛乎47.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、そういう凜乎りんこたる良人の男性らしさにもかれた。恐いような魅力に恍惚となっている自分にはっと気がついた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝海舟彼を評して曰く、「天資温和、容貌整秀、以て親しむべく、その威望凜乎りんこ犯すべからず。度量遠大、執一の見なく、殆んど一世を籠罩ろうとうするの概あり」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「武士は食わねど高楊枝たかようじ」の心が、やがて江戸者の「宵越よいごしぜにを持たぬ」誇りとなり、更にまた「ころ」「不見転みずてん」をいやしむ凛乎りんこたる意気となったのである。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
げにや恋ぞ強し!——可憐かれんきわまりなかった少女の面は、ほのぼのと熱をきたして、言下に答えたその声すらも、凛乎りんことして決断の強さを示していたものでしたから