“りゅうは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
劉巴50.0%
流派50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恩義もあるし、同宗のよしみもあるし、などと口のなかで繰り返している。それを見て、侍将じしょうのひとり劉巴りゅうはあざな子初ししょというものが
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜀中の大将文官は、ほとんど階下に集まって、異存ない旨を誓ったが、ただ黄権と劉巴りゅうはだけが、自邸に籠って、門を閉じたまま、ここに姿を見せていなかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楊懐ようかい劉巴りゅうはのことばこそ、真に国を憂うる忠誠の声とぞんずる。何とぞ、ご賢慮をたれ給え」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前将軍征南将軍 劉巴りゅうは
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古来からこの難事業に全然のいさおしを収め得たる画工があるかないか知らぬ。ある点までこの流派りゅうはに指を染め得たるものをぐれば、文与可ぶんよかの竹である。雲谷うんこく門下の山水である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かつては六尺町ろくしゃくまちの横町から流派りゅうは紋所もんどころをつけた柿色の包みを抱えて出て来た稽古通いの娘の姿を今は何処いずこに求めようか。久堅町ひさかたまちから編笠あみがさかぶって出て来る鳥追とりおいの三味線を何処に聞こうか。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)