“よしなが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慶永50.0%
義良16.7%
吉永16.7%
幸長16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらば常の心のよごれたるを洗ひ浮世のほかの月花を友とせむにつきつきしかるべしかし、かくいふは参議正四位上大蔵大輔おおくらたゆう朝臣あそん慶永よしなが元治二年衣更著きさらぎ末のむゆか、館に帰りてしるす
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
それより前に、義良よしながには立坊りつぼう立太子りったいし)の議がきまっていたので、崩御の前日、譲位じょういがおこなわれ、即位は、後日に約された。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
悲哭ひこくする廷臣をべつとすれば、わずかに、御生涯の艱苦かんくをともにして来た准后じゅんごう阿野廉子あのやすこと、第七皇子の義良よしなが十三歳のおふたりだけであったのだ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明成の子加藤内蔵之助明友くらのすけあきともしたがって、岩見国いわみのくに吉永よしなが(一万石)へ行ったともいい、病死したともいい、どれが本当か皆目知れなかった。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
浅野幸長よしながさまだの、細川忠興さまだの、なお公卿くげ方では烏丸光広からすまるみつひろさまなどが、しきりと惜しがって、一寺を建立こんりゅうするから来いとか、寺禄じろくを寄進するからとどまれとかいわれるのだそうですが、本人は
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)