“よしつねばかま”の漢字の書き方と例文
語句割合
義経袴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すねでくくった義経袴よしつねばかまをちらッと見ただけで大野順平は眼を伏せた。何とも云いようの無い感動が彼の全身を駈けめぐっていた。笑うことも泣くことも出来ずぼうッとしてしまうのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
義経袴よしつねばかまの股立高々と取った骨逞しい青年剣客——それこそ春日重蔵なのであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丘の周囲まわりを、振袖の一行——稚児髷ちごまげに、友染ゆうぜんの袖、たすきして、鉄扇まがいの塗骨の扇子おうぎを提げて義経袴よしつねばかま穿いた十四五の娘と、またおなじ年紀としごろ……一つ二つは下か、若衆髷わかしゅまげに、笹色の口紅つけて