“ようぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
耀蔵20.0%
庸三20.0%
燿蔵20.0%
要三20.0%
躍蔵20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南町奉行所の同心、波越八弥はちやと、加山耀蔵ようぞうの二人だった。どっちも元気がいい、鋭敏なまなざしをもち、若手として、働きざかりである。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、この事件の専役せんやくを東儀与力に命じた。同時に、八弥と耀蔵ようぞうも、力をあわせて、一日もはやく下手人を召捕あげるように言い渡された。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庸三ようぞうはその後、ふとしたことから踊り場なぞへ入ることになって、クリスマスの仮装舞踏会へも幾度か出たが
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ある日の午後、葉子は庸三ようぞうの同意の下に、秋本の宿を訪問すべく、少し濃いめの銀鼠地ぎんねずじにお納戸色なんどいろ矢筈やはずつながっている、そのころ新調のお召を着て出て行った。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
名は燿蔵ようぞういみな忠輝ただあき、号を胖庵ばんあんといい、祭酒さいしゅ述斎じゅつさいの第二子である。弘化二年十月罪を獲て改易かいえきとなり、その身は讃州丸亀まるがめの領主京極きょうごく氏の藩中に禁固せられた。時にその年五十歳であった。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
要三ようぞうだけは死にましたが、あとの姉妹きょうだいはみんな好い所へ片付いてね、仕合せですよ。そら総領のは、多分知っておいでだろう、——へ行ったんです」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それも、懊々おうおうとして眠らずにいた南の同心加山躍蔵ようぞうであった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)