“やれがき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
破垣83.3%
破墻16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
は更けて、夏とはいえど、風冷々ひやひやと身に染みて、戦慄ぞっと寒気のさすほどに、えいさえめて茫然と金時は破垣やれがき依懸よりかかり、眠気つきたる身体からだ重量おもみに、竹はめっきと折れたりけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
破垣やれがきにはづかにのこるの明りぬかになれば雨そそぐ音
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「将軍将軍。その糜夫人かも知れませんよ。左のももを敵に突かれ、彼方の農家の破墻やれがきの陰へ、幼児を抱いて、仆れている貴夫人があります。すぐ行ってごらんなさい。つい今し方のことですから」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)