“やまとだましひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大和魂42.9%
日本魂42.9%
倭魂14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世の批評家に大和魂やまとだましひありて、古來なかりし大詩人を今の文界に求めむとせば、われ唯これを壯なりといはむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
何がさて、急場の事なり、書物や古履ふるぐつ日本魂やまとだましひなどいふ、やくざな荷厄介な物は、みんな一纏めに下宿屋の押入に取残したまゝ逃げて来たので、みんな腑抜ふぬけのやうな顔をして溜息ばかりいてゐた。
俺は尋常たゞ地犬ぢいぬサ。まじりツけない純粋の日本犬につぽんいぬだ。耳の垂れた尻尾を下げたの碧い毛唐の犬がやつて来てから、地犬々々と俺の同類を白痴ばかにするが、憚りながら神州の倭魂やまとだましひを伝へた純粋のお犬様だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)