“やまさか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山坂90.9%
山阪9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかしのことで、越後えちごからみやこのぼるといえば、幾日いくにちも、幾日いくにちたびかさねて、いくつとなく山坂やまさかえてかなければなりません。
松山鏡 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
伊勢参宮から帰りかけた長者の一行は、ある夜半比よなかごろ手結山ていやまと云う山坂やまさかの頂上にかかりました。手結から浦戸へは五里位しかないから、夜路よみちをしたものと見えます。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あと宿しゅくで一口やって最早もう一文なしでござりやす、えゝ、もう向うへ浅貝が見えます、それからたった二里八丁、今までのような山阪やまさかではござりません、えゝ奥様え、お足から血が出ましたね
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)