“やくせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬泉25.0%
薬洗25.0%
薬煎25.0%
薬綫25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうぞその四泉の毒にたおれた傷病兵を、すぐこれへお運び下さい。お易いことです。老夫の力でお救いはできないが、天然自然の薬泉やくせんが近くにありますから
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぞうわずらい、腹腑ふくふを腐らしたような重病人も、麻肺湯まはいとうを飲ますと、須臾しゅゆの間に昏睡して、仮死の状態になります由で、すなわち彼は、とうをとって、腹を解剖ひらき、臓腑を薬洗やくせんして
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
常設された小店で色々なものが見つかる。蒸器むしき黒釉くろぐすり薬煎やくせん蓋物ふたもの、または大きな水甕みずがめなど、買わないわけにはゆかない。近くの窯やまた遠くは谷城あたりからも来るようである。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ここに於てか電火ひらめき、万雷はためき、人類に対する痛罵つうばあたか薬綫やくせんの爆発する如く、所謂いはゆる「不感無覚」の墻壁しようへきを破りをはんぬ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)