“やおぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八百善91.7%
八百膳8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やま宿しゅくを出ると山谷堀……越えると浅草町で江戸一番の八百善やおぜんがある。その先は重箱じゅうばこなまずのスッポン煮が名代で、その頃、赤い土鍋をコグ縄で結わえてぶら下げて行くと
その日には城から会場へく。八百善やおぜん平清ひらせい川長かわちょう青柳あおやぎ等の料理屋である。また吉原に会することもある。集会には煩瑣はんさな作法があった。これを礼儀といわんは美に過ぎよう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
八百膳やおぜん」の料理をおごられても、三日続けて食わさるれば、不足を訴える。帝国ホテルの御馳走ごちそうでも、たびかさなればいやになる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)