“やいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜陰97.2%
夜隱2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんの、お慎みの折柄じゃ。まして夜陰やいんにどこへお越しなさりょうぞ」と、家来は初めから問題にもしないように答えた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「さだめしお婆はたんのうしたろうが、夜陰やいん、山の中へ連れ込んだところを見ると、最後の思いをはらそうというつもりだろう。こわいのう女は」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
引開ひきあけ見ればお光はすでにはや庄兵衞をば刺留しとめつゝ今や自害じがいをなさんとする景樣ありさまなるに大きに慌忙あわてヤレまてしばしと大聲おほごゑあげんとなししが夜隱やいんのこともしも長家へ漏聞もれきこえ目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)