“もちか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
持掛40.0%
持換20.0%
持更20.0%
持替20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「女が悪いんだ。女の方から持掛もちかけたんだ、」とU氏は渋面じゅうめんを作って苦々にがにがしい微笑を唇辺くちもとに寄せつつ
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
敵は苦しそうに唸ってもがいていたが、もうかなわぬと覚悟したのであろう、一生懸命に跳返はねかえすと同時に、右の手に握ったる刃物を左に持換もちかえて、我と我が胸を力任せにえぐると、鮮血なまちさっほとばしって
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
気可愧きはずかしそうに装って、もじつきながら、出して取ろうとした手を、外して持更もちか
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
釣橋の方からはじめは左の袖だった提灯が、そうだ、その時ちらりと見た、糸七の前を通る前後を知らぬ間に持替もちかえたらしい、いまその袂にともれる。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)