“もくたう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
默祷80.0%
黙祷20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人甚兵衞の死骸は、八五郎の指圖で、庭に置いたまゝ、下女のお米は娘のお仙の介抱に餘念もなく、死骸の側には番頭の佐吉が、ぽつ然として默祷もくたうでも捧げて居るやうに番をして居りました。
平次はその前に坐つて暫らく默祷もくたうを續けました。
僕等は数列の椅子について居る敬虔けいけんな信者の黙祷もくたうを驚かさない様にと心掛けて靴音を潜めながら壁画の中にリユウバンスの諸作を探して歩いた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
巴里パリイのノオトル・ダムを観る暇の無かつた晶子はこれ見恍みとれて居る。周囲の礼拝らいはい室に静かに黙祷もくたうに耽つて居る五六人の女が居た。響くものは僕等の靴と草履ざうりの音だけである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
その前の椅子には幾列かの善男善女がしづか黙祷もくたうふけつて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)