“もくとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黙祷97.1%
木榻2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というので、なるほど、かすかに雲煙うんえんをついて見える相馬の城へ向かって、しばし別離のあいさつ……。黙祷もくとうよろしくあってまたあるきだすと
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
祭主の黙祷もくとうについでうやうやしく声明読経しょうみょうどきょうに及ぶかと見ると、そうではなく、恥かしそうにバラ緒の下駄を突っかけて、竹藪たけやぶの裏の方へ消えてしまいました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
よきところに木卓を置き、おなじく三四脚の木榻もくとうあり。下のかたには窓あり。上のかたは寝室のこころにて、ここにも出入りの扉あり。家の外には柳の大樹、その下に石の井戸あり。
青蛙神 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)