“むらたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムラタケ
語句割合
叢竹50.0%
群竹50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初更しょこうながら深沈とした奥庭、秋草や叢竹むらたけが、程よく配られた数寄屋すきやの一亭に、古風な短檠たんけいに灯をともしてパチリ、パチリ、と闘石とうせきの音……そして、あたりは雨かとばかりきすだく虫。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石川数正は、黙然と、そのそばで、眼を、庭前の叢竹むらたけに遊ばせていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが宿やどのいささ群竹むらたけかぜおとのかそけきこのゆふべかも 〔巻十九・四二九一〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
群竹むらたけが雪を落としたのである。その後は一層静かである。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)