“そうちく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叢竹80.0%
痩竹20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌朝、頼春と菊王が眼をさまして、裏庭の流れへ、朝のうがいに出てゆくと、もう叢竹そうちくにかこまれた書院風の一室では、若い人々の気配にまじって、時親の笑い声もながれていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石の陰には叢竹そうちく
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はるかの雑木ばやしに咿唖いあと鳴きわたる烏群の声、地に長い痩竹そうちくの影、裏に水を汲むはねつるべの音、かまどの煙、膳立てのけはい——浮世の普通なみに、もの悲しくあわただしいなかに
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)