“みづがめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水瓶76.5%
水甕23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引き窓の綱、流し元の水瓶みづがめ、——そんな物も一つづつ見えなくなつた。と思ふと上野の鐘が、一杵いつしよづつ雨雲にこもりながら、重苦しい音を拡げ始めた。
お富の貞操 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
現に我々の使用しようする水瓶みづがめに比しては其容量ようりやう誠に小なりと云ふべし。おもふにコロボツクルは屋内おくないに數個の瓶鉢類を並列へいれつして是等に水をたくわきしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
お勝手の水甕みづがめ——早支度をするので飯炊きの權三郎が前の晩からくみ込んで置いた水の中には、馬を三十匹もたふせるほどの恐ろしい毒が仕込んであつたのです。
「尤も、大概出て來ました。翌る日か、遲くて三日目くらゐには、誰かが見付けます。簪が火鉢の灰の中に突つ立つてゐたり、擂粉木すりこぎが佛壇の中にあつたり、徳利が水甕みづがめの中に沈んでゐたり」