“みづかめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水瓶60.0%
水甕40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床下から天井裏から、水瓶みづかめの中までも覗いて、一刻ばかり後には
竹田は水瓶みづかめを引張り寄せて一口飲んで広樹にさした。病人は鶴が水を飲むやうな口つきをして美味うまさうに一口に飲みほした。そして今一度といつて竹田にさした。竹田はまた飲んだ。
ソクラテスの女房は、うかして機嫌の悪い時には、一しきり我鳴りたてた揚句あげくはてが、いきなり水甕みづかめの水を哲学者の頭に、滝のやうにけたものだ。
大勢がどや/″\驅け寄つて、口々に荒い言葉で指圖し合つて、燃え付いてゐる障子を屋根から外へ抛り出したり、バケツや手桶てをけ水甕みづかめの水をすくつて來たりした。父の目も血走つた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)