“まなむすめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛娘86.8%
愛女7.9%
愛嬢2.6%
真名娘2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺された一宮かおるは、××女学校の校長の愛娘まなむすめだったのであるが、教育家の家庭から不良児の出るのは、珍らしいことではない。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
蝶よ花よと育てた愛女まなむすめが、堕落書生のえばになる。身代をぎ込んだ出来の好い息子が、大学卒業間際に肺病で死んで了う。蜀山しょくさんがした阿房宮が楚人そびと一炬いっきょに灰になる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
両人の関係を承知の上で、大谷伯爵が自分の愛嬢まなむすめを小田切氏にった。この結婚がまた噂の種になった。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
すると婆さんの真名娘まなむすめひそかにこの稚児に想ひを寄せ、稚児の身代りになつて死んでしまふ、それから稚児は観世音菩薩くわんぜおんぼさつと現れ、婆さんに因果応報いんぐわおうはうを教へる
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)