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ぼうはてい
ふりがな文庫
“ぼうはてい”の漢字の書き方と例文
語句
割合
防波堤
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
防波堤
(逆引き)
母は昨夕の
暴風雨
(
あらし
)
をひどく
怖
(
こわ
)
がった。ことにその
聯想
(
れんそう
)
から出る、
防波堤
(
ぼうはてい
)
を砕きにかかる浪の音を
嫌
(
きら
)
った。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぎらぎらと光る砂が彼の眼を射すくめたが、
陽炎
(
かげろう
)
のあがるその砂丘の向こうに、幻燈のようにまっ青な海が横たわり、
防波堤
(
ぼうはてい
)
に白い
飛沫
(
しぶき
)
をあげて、だうんだうんと鳴っていた。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
その明くる朝は起きた時からあいにく空に
斑
(
ふ
)
が見えた。しかも風さえ高く吹いて例の
防波堤
(
ぼうはてい
)
に
崩
(
くだ
)
ける波の音が
凄
(
すさま
)
じく聞え出した。
欄干
(
らんかん
)
に
倚
(
よ
)
って眺めると、白い煙が
濛々
(
もうもう
)
と岸一面を立て
籠
(
こ
)
めた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
向
(
むこう
)
の石垣まで突き出している掛茶屋から
防波堤
(
ぼうはてい
)
の上に
馳
(
か
)
け上った。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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