“ほりかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堀川65.0%
堀河30.0%
濠川5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の友だちは堀川ほりかわという小説家志望の大学生である。彼等は一杯の紅茶を前に自動車の美的価値を論じたり、セザンヌの経済的価値を論じたりした。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その書遺かきのこしたものなどを見れば真実正銘しょうみょうの漢儒で、こと堀河ほりかわ伊藤東涯いとうとうがい先生が大信心だいしんじんで、誠意誠心、屋漏おくろうじずということばか心掛こころがけたものと思われるから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この意味に於て、眼の前見渡す雪は、私がかつ他所よその諸方で見たものと違って、やはり、東京の濠川ほりかわの雪景色であった。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ふだんの繁劇な都会の濠川ほりかわの人為的生活が、雪という天然の威力に押えつけられ、逼塞ひっそくした隙間すきまから、ふだんは聞取れない人間の哀切なささやきがかすかに漏れるのを感ずるからであった。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)