“へきが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壁画85.7%
碧瓦14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
許斐山このみやまを越えると、道は西郷ノ庄を望んでひらけ、右の山切れには、折々、水平線低く、玄海灘が壁画へきがのような顔をあらわし、強い北風もしばらくは後ろの峠にさえぎられる。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、あたりを見廻すと、人音ひとおとも聞えない内陣ないじんには、円天井まるてんじょうのランプの光が、さっきの通り朦朧もうろう壁画へきがを照らしているばかりだった。オルガンティノはうめき呻き、そろそろ祭壇のうしろを離れた。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いずれにせよ、彫梁ちょうりょうの美、華棟かとうけん碧瓦へきがさん金磚きんせんの麗、目もあやなすばかりである。豪奢雄大、この世にたとえるものもない。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)