“へいぎわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
塀際100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門口かどぐちから右へ折れると、ひと塀際へいぎわ伝いに石段を三つほどあがらなければならなかった。そこからは幅三尺ばかりの露地ろじで、抜けると広くてにぎやかな通りへ出た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
崩れかかったような塀際へいぎわに、大きなが暗く枝葉を差し交していて、裏通りにも人気がなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
放して退すさると、別に塀際へいぎわに、犇々ひしひしと材木のすじが立って並ぶ中に、朧々おぼろおぼろとものこそあれ、学士は自分の影だろうと思ったが、月は無し、つ我が足はつちに釘づけになってるのにもかかわらず、影法師かげぼうし
木精(三尺角拾遺) (新字新仮名) / 泉鏡花(著)