“ふじまめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藤豆50.0%
鵲豆50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供がいたずらに小石でも投げたかと思ったが、そうではなくて、それは庭の藤棚ふじだな藤豆ふじまめがはねてその実の一つが飛んで来たのであった。
藤の実 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その声が、耳近みみぢかに聞こえたが、つい目前めさきの枝や、茄子畑なすばたけの垣根にした藤豆ふじまめ葉蔭はかげではなく、歩行ある足許あしもとの低いところ
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この一夕の偶然の観察が動機となってだんだんこの藤豆ふじまめのはじける機巧を研究してみると、実に驚くべき事実が続々と発見されるのである。
藤の実 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかし、これが偶然であると言えば、銀杏いちょうの落葉もやはり偶然であり、藤豆ふじまめのはじけるのも偶然であるのかもしれない。
藤の実 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鵲豆ふじまめ (未熟品莢共) 九二・一六 二・二六 〇・一五 二・三五 二・四六 〇・六二
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
鵲豆ふじまめは庭の垣根に花にさき莢になりつゝ秋行かむとす
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)