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『藤の実』
ふりがな文庫
『
藤の実
(
ふじのみ
)
』
昭和七年十二月十三日の夕方帰宅して、居間の机の前へすわると同時に、ぴしりという音がして何か座右の障子にぶつかったものがある。子供がいたずらに小石でも投げたかと思ったが、そうではなくて、それは庭の藤棚の藤豆がはねてその実の一つが飛んで来たので …
著者
寺田寅彦
ジャンル
自然科学 > 植物学 > 植物学
初出
「鉄塔」1933(昭和8)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
間
(
けん
)
藤豆
(
ふじまめ
)
上野
(
うえの
)
亢進
(
こうしん
)
奥羽
(
おうう
)
宅
(
うち
)
掏摸
(
すり
)
椿
(
つばき
)
漠然
(
ばくぜん
)
藤棚
(
ふじだな
)
訃音
(
ふいん
)
銀杏
(
いちょう
)
頻繁
(
ひんぱん
)