“びんずる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賓頭盧40.0%
賓頭廬20.0%
賓頭顱20.0%
頻都廬20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また同書同巻の「詣鳥部寺女値盗人語」にも、女の童を連れて鳥部寺の賓頭盧びんずるに詣でた或る人妻が、或る雑色男の為に強奸せられ、その上に主従の衣服をまで剥がれたことを述べて
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
飲酒家さけのみの伯父さんに叱られたような形で、あの賓頭廬びんずるの前に立って、葉山繁山、繁きが中に、分けのぼる峰の、月と花。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
点滴てんてきの石を穿うがつがごとく、賓頭顱びんずるの頭がおのずから光明を放つがごとく、不思議薫ふしぎくん不思議臭ふしぎしゅうたとえのごとく
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
道二つにわかれて左の方に入れば、頻都廬びんずる賽河原さいのかわら、地蔵尊、見る目、ぐ鼻、三途川さんずのかわ姥石うばいし、白髭明神、恵比須、三宝荒神、大黒天、弁才天、十五童子などいうものあり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)