“びんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
便乗77.8%
愍情22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふいに木枕きまくらとばされて、はねおきたのは便乗びんじょうしてきた卜斎ぼくさい呂宋兵衛るそんべえ。フト見ると、どうのグルリに、閃々せんせんと光るものが立ちならんでいる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし結局、隆夫のおかげで、治明博士はインドシナへ向う貨物船に便乗びんじょうすることができた。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
渋沢は、歯痒はがゆい顔をした。軽蔑けいべつする以上の愍情びんじょうがわいて、腕ずくでも、この男を鞭撻べんたつし、発奮させて、有為ゆういな武士に仕立ててやらねばならぬと思った。それは友情だ、国家のためだと考えた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうしてさようにご愍情びんじょうをかけられるのやら」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)