“びようびよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淼々33.3%
渺々33.3%
眇眇33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可悩なやましげなる姿の月に照され、風に吹れて、あはれ消えもしぬべく立ち迷へるに、淼々びようびようたる海のはしの白くくづれて波と打寄せたる、えんあはれを尽せる風情ふぜいに、貫一はいかりをも恨をも忘れて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
野原に下りた霧の渺々びようびようとして海のごとく見ゆるをいう。ドイツにはこれに相当して Nebelmeer という字がある。
歳時記新註 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
されば「東行西行雲眇眇びようびよう。二月三月日遅遅」を「とざまにゆき、かうざまに、くもはるばる。きさらぎ、やよひ、ひうらうら」とみ給ひけむ神託もさることながら
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)