“びょうびょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渺々87.5%
淼々10.4%
眇々2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水は渺々びょうびょうあし蕭々しょうしょう——。梁山泊りょうざんぱく金沙灘きんさたんには、ちょっと見では分らないが、常時、水鳥の浮巣のように“隠し船”がひそめてある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
熊野では、これと同じ事を、普陀落渡海ふだらくとかいと言うた。観音の浄土に往生する意味であって、淼々びょうびょうたる海波をぎきって到りく、と信じていたのがあわれである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
眇々びょうびょう、敗軍の落ちてゆく野には、ただ悲風のみはらわたを断つ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)