“ひもど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
83.3%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梓は幾ほどもなく仏文の手紙を得て、この隠家かくれがを出て、再び寄宿舎の卓子テイブルにバイロンの詩集をひもどいて粛然とする身になったが、もとより可懐なつかしい天神下はますます床しいものと成りまさったのである。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
銀杏の根本でひもどいた、不思議な書物の中にある
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
かつて見た不思議な夢告と、そのとき授けられた天書をひもどいてから彼はこの梁山泊中の奇異なる生命のよりあつまりを、不可思議、かくのごときものかと、おぼろに信じだしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)