“ひきふねどおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曳舟通80.0%
曳船通20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表門の際のほどには大きくありませんが、風が吹くと横ざまになびいて、あたりの木をでるのでした。木戸を出るとすぐ田圃たんぼです。曳舟通ひきふねどおりが向うに見えます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
堀割ほりわりづたいに曳舟通ひきふねどおりからぐさま左へまがると、土地のものでなければ行先ゆくさきの分らないほど迂回うかいした小径こみち三囲稲荷みめぐりいなりの横手をめぐって土手へと通じている。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
余計にがつがつして、息を切って萩寺の方へ出たでしょうか、真暗三方まっくらさんぽうという形、かねて転居さきを端書で知っていました、曳船通ひきふねどおりの間淵のうち辿たどり着いた。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)