“はまぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
99.0%
文蛤1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きっと健胃剤の類でしたろう。傍らの木の箱に、綺麗にしたはまぐりの貝殻があるのは、膏薬こうやくを入れて渡すのでした。その膏薬も手製です。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
すずめしてはまぐりたぐいにもれず、あらかた農を捨てて本職の煙火師に化けてしまったというのが伝えられているこの郷土沿革なのである。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
空地に向った右側は魚屋になって、店には鮟鱇あんこうつるし、台板の上には小鯛こだい海老えびかに。入口には蛤仔あさり文蛤はまぐりざるを置いてあった。そこにはのむれるような海岸特有のにおいがあった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)