“はけめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刷毛目88.9%
掃毛目11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてこの埴輪はにわはどういふものかといひますと、ほそ刷毛目はけめせんのはひつた赤色あかいろ素燒すやきでありまして、人間にんげんぞうはたいてい二三尺にさんじやくくらゐのたかさで、男子だんしもあり婦人ふじんもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
大部分はただ緑色で、それに濃い紫の刷毛目はけめを引いた花冠は、普通の意味ではあまり美しいものではないが、しかしそのかわりにきわめて品のいい静かに落ち着いた美しさがあった。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
峯々に雲がかかっているときは、翁はうれたげな眼を伏せてはまた開いて眺めた。藍墨の曇りの掃毛目はけめの見える大空から雲ははがれてまくれ立った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)