“にんが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人我57.1%
42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その心悠々ゆうゆうとして常に春がすみのたなびけるごとく、胸中に一点の物無うして人我にんがの別定かならぬのみか、往々にして個人の輪郭消えて直ちに動植物と同化せんとし、春の夕べに庭などに立ちたらば
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
流転の途は厭はせられたりしも人我にんがの空をばうけがひは為玉はざりしや、何とて幺微いさゝかの御事に忌はしくも自ら躓かせたまひて、のりの便りの牛車を棄て、罪の齎らす火輪にもさんとは思したまふ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
にんがりする御家人喜六、右手のやいばは、油斷なく灯にギラリとうねります。