“物無”の読み方と例文
読み方割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その心悠々ゆうゆうとして常に春がすみのたなびけるごとく、胸中に一点の物無うして人我にんがの別定かならぬのみか、往々にして個人の輪郭消えて直ちに動植物と同化せんとし、春の夕べに庭などに立ちたらば
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)