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人我
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にんが
ふりがな文庫
“
人我
(
にんが
)” の例文
以前は言事がさらさらとしていて
厭味気
(
いやみけ
)
が無かッたが、この頃は言葉に針を含めば聞て耳が痛くなる。以前は
人我
(
にんが
)
の隔歴が無かッたが、この頃は全く他人にする。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
人我
(
にんが
)
の
差別
(
しゃべつ
)
も分り憎くなると
孫共
(
まごども
)
に毎度笑われまするが
御聞
(
おきき
)
づらくも癖ならば癖ぞと
御免
(
おゆるし
)
なされ。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その心
悠々
(
ゆうゆう
)
として常に春がすみのたなびけるごとく、胸中に一点の
物無
(
の
)
うして
人我
(
にんが
)
の別定かならぬのみか、往々にして個人の輪郭消えて直ちに動植物と同化せんとし、春の夕べに庭などに立ちたらば
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
流転の途は厭はせられたりしも
人我
(
にんが
)
の空をば
肯
(
うけが
)
ひは為玉はざりしや、何とて
幺微
(
いさゝか
)
の御事に忌はしくも自ら躓かせたまひて、
法
(
のり
)
の便りの牛車を棄て、罪の齎らす火輪にも
駕
(
が
)
さんとは思したまふ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
“人我”で始まる語句
人我暫時情