“なるこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鳴子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何百年かわからない古襖ふるぶすまの正面、板ののようなゆか背負しょって、大胡坐おおあぐらで控えたのは、何と、鳴子なるこわたし仁王立におうだちで越した抜群ばつぐんなその親仁おやじで。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
静岡県などではこの事をダオイといっている。小鳥は日中だけだから比較的楽だが、それでも鳴子なるこを時々の風にまかせていてはいられない。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
工場の天井にはすずめおどしの鳴子なるこが渡してあって、疲れた女工の眠気をさますために、監督がヒモをひいて鳴らすのだった。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)