“なにも”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナニモ
語句割合
汝妹50.0%
何洩50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに伊耶那岐の命、詔りたまはく、「愛しき我が汝妹(なにも)の命、汝(みまし)然したまはば、吾(あ)は一日に千五百(ちいほ)の産屋(うぶや)を立てむ」
ここに殿(との)の縢(くみ)戸一〇より出で向へたまふ時に、伊耶那岐の命語らひて詔りたまひしく、「愛(うつく)しき我(あ)が汝妹(なにも)の命、吾と汝と作れる國、いまだ作り竟(を)へずあれば、還りまさね」
かれここに伊耶那岐の命の詔(の)りたまはく、「愛(うつく)しき我(あ)が汝妹(なにも)の命を、子の一木(ひとつけ)に易(か)へつるかも」とのりたまひて、御枕方(みまくらべ)に匍匐(はらば)ひ御足方(みあとべ)に匍匐ひて、哭(な)きたまふ時に、御涙に成りませる神は
何洩(なにも)れましょう。武者隠しの内も、襖(ふすま)のとなりも、あなた様のお声を待つ刺客(せっかく)の刃あるのみです。——殿、御聡明なるわが殿。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)