“なきすぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
啼過50.0%
鳴過50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
油紙で張った雨傘に門(かど)の時雨(しぐれ)のはらはらと降りかかる響(ひびき)。夕月をかすめて啼過(なきすぐ)る雁(かり)の声。短夜(みじかよ)の夢にふと聞く時鳥(ほととぎす)の声。雨の夕方渡場(わたしば)の船を呼ぶ人の声。夜網(よあみ)を投込む水音。荷船(にぶね)の舵(かじ)の響。
虫の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
雨はこの時漸く霽(は)れて、軒の玉水絶々(たえだえ)に、怪禽(かいきん)鳴過(なきすぐ)る者両三声(さんせい)にして、跡松風の音颯々(さつさつ)たり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)