鳴過なきすぐ)” の例文
雨はこの時漸くれて、軒の玉水絶々たえだえに、怪禽かいきん鳴過なきすぐる者両三声さんせいにして、跡松風の音颯々さつさつたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)