“なきごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泣言90.0%
愁言10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のがれて嬉しいという多くの歌を残しているのと反対に、そんな泣言なきごとはもう流行しなくなってから、かえっておそろしく塵が我々を攻め出した。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「金銀は卑しきものとて手にも触れず、仮初かりそめにも物の直段ねだんを知らず、泣言なきごとを言はず、まことに公家大名くげだいみょう息女そくじょの如し」とは江戸の太夫たゆうの讃美であった。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
をんなこと愁言なきごとふは、たとへば、弄僕あはうめが、ともないつらをして、れい棒切ボーブルをおったてゝ……