“なかばすぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
半過50.0%
中旬過25.0%
中過25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二月の月ももう半過なかばすぎであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
野村良吉は平日いつもより少し早目に外交から帰つた。二月の中旬過なかばすぎの、珍らしく寒さの緩んだ日で、街々の雪がザクザク融けかかつて来たから、指先に穴のあいた足袋が気持悪く濡れて居た。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
秋の中過なかばすぎ、冬近くなるといずれの海浜かいひんとわず、大方はさびれて来る、鎌倉かまくらそのとおりで、自分のように年中住んでる者のほかは、浜へ出て見ても、里の子、浦の子、地曳網じびきあみの男
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)