“なかつかさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
中務100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中務なかつかさ省へ、使に走った者は、省の役人から、むずかしい法規と諮問しもんをうけて、手間どっているのであろうか、なかなか、戻ってこなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弟には忠利が三斎さんさいの三男に生まれたので、四男中務なかつかさ大輔たゆう立孝たつたか、五男刑部ぎょうぶ興孝おきたか、六男長岡式部寄之よりゆきの三人がある。いもとには稲葉一通かずみちに嫁した多羅姫たらひめ烏丸からすまる中納言ちゅうなごん光賢みつかたに嫁した万姫まんひめがある。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
家筋を思召おぼしめされ、家督は相違なく嫡子ちゃくし小平太(当年八歳、後に政永)へ下置かれるむね、月番老中本多中務なかつかさ大輔から申渡された。十一月一日、越後国頸城くびき郡高田へ国替を命ぜられ、翌年、入部した。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)