“なおなお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猶々78.6%
尚々21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猶々なおなお先般来小生の如き者に寄せられたる御家族一同の御好意の数々は感激に堪えない。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
なまじ十手を振廻したりなんかしただけに猶々なおなお始末がつきませんや。でも、その梶井という武士さむらいも案外さばけた人で一緒に笑ってくれましたから、まあ、まあ、どうにか結末おきまりは付きましたよ
半七雑感 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
尚々なおなお明日にも御入洛ごじゅらく待上候。まずそれまでは現状を維持被成候様なされそうろうよう、此儀くれぐれも御願申上候。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
尚々なおなお、老母はじめ、家内のものどもよりも、本文の次第厚く御詫び申し上げ候よう、申しいで候。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)