“どうがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胴金71.4%
銅金28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云う声はこだまに響きます、うしろ三峰堂みみねどうの中に雨止あまやみをしていた行脚あんぎゃ旅僧たびそう、今一人は供と見えてすげの深い三度笠さんどうがさに廻し合羽で、柄前つかまえへ皮を巻いて、鉄拵てつごしらえの胴金どうがねに手を掛け
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
武「金がなければ気の毒だがして居る胴金どうがねから煙草入から身ぐるみ脱いで行って貰いい」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
武蔵の杖にも、のべがねがかくしてあったし、後先には、銅金どうがねが付いていた。そして紙捻で作った緒を通して腕貫うでぬきとしていたそうである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飴細工の狸みた様で、取廻しの処へ銀拵ぎんごしらえの銅金どうがねの刀をし白地の手拭で向鉢巻むこうはちまきをして飛下とびおりると、ズーンと地響きがする、腕なぞは松のの様で腹を立ったから力は満ちて居る
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)