“胴金”の読み方と例文
読み方割合
どうがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「井戸端には血を洗った跡もあるが、この曲者くせものは証拠をバラき過ぎるようだ。それに槍の穂だけ濡れて、胴金どうがねの下からへかけて少しも濡れていなかったようだな」
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
くだんの武士は縁台に腰を下ろしていたが、頭にいただいた竹皮笠たけかわがさは取らず、細く胴金どうがねを入れた大刀を取ってわきに置き、伏目ふしめになったかおを笠の下からのぞくと、沈みきった色。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と云う声はこだまに響きます、うしろ三峰堂みみねどうの中に雨止あまやみをしていた行脚あんぎゃ旅僧たびそう、今一人は供と見えてすげの深い三度笠さんどうがさに廻し合羽で、柄前つかまえへ皮を巻いて、鉄拵てつごしらえの胴金どうがねに手を掛け
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)